部門紹介
放射線科
血管造影検査(アンギオグラフィー)
血管造影検査(アンギオグラフィー)とは
カテーテルと呼ばれる細い管より造影剤を血管内に注入してX線透視装置で撮影し血管の走行・状態・腫瘍の形態などを調べる検査です。カテーテルを挿入する部位により肝臓・腎臓など腹部の検査、心臓は心筋梗塞を引き起こす冠動脈の検査ができます。異常が見つかれば治療を行います。
血管造影検査は次のような時に行います
心臓の場合 心臓を栄養する冠動脈が狭窄・閉塞して心筋梗塞を起しているときに行います。
腹部の場合 肝臓に腫瘍があり質的な診断をするときや、悪性腫瘍の治療に行います。
下肢の場合 腿部や膝の動脈が狭窄・閉塞して血流が悪い時に行います。
当院の装置
フィリップス社製 Allura Xper FD10 心臓専用
フィリップス社製 Allura Xper FD20 多目的用(腹部・下肢等)
検査にかかる時間
血管の走行・腫瘍形態の検査 約30~1時間
腫瘍の治療・心筋梗塞の治療 約1時間~4時間
検査の流れ
入院が必要になります。主治医より検査、治療、病態についての説明を聞きます。検査・治療は放射線科の血管撮影室にて清潔下で行われます。カテーテルを血管内に挿入し目的の血管までX線透視を見ながら進めます。心臓の場合は右手首(緊急時は右鼠径部)、腹部は右鼠径部より挿入します。目的の血管に造影剤を注入して連続撮影します。異常が無ければ検査は終了します。血管が狭窄、閉塞している(心臓、下肢動脈)場合、悪性腫瘍がある(腹部)場合は治療を行います。検査・治療後は病室に戻り安静にして過ごします。
注意事項
造影剤を使用しますのでアレルギーのある方は注意が必要です。