専門外来

肛門外来

この外来は排便にかかわる症状をお持ちの患者さんを対象にしています。
• 排便時などに肛門の痛みや出血、違和感などがある
• 健康診断で便に血液(潜血)が混じっているといわれた
• 便秘がつらい、または完全に排便ができない
• 大腸癌が心配


痔とは

肛門の病気「痔」は、成人の3人に1人が痔持ち(痔主!)といわれるほど多い病気です。しかし「おしりを他人に見せるのは恥ずかしい!」という羞恥心から、病院で治療せず、市販の塗り薬を使用して症状を抑えるだけにして、何年も悩み苦しんでいる人が多いようです。

 

来院・診察の不安を解消!

どんな診察をされるのか、お尻をどんな風に見せるのか心配」
そんな不安を解消するため、当院の診察の流れについてご説明いたします。

 

来院時の不安

当院は、一般的な内科・外科の治療も行っておりますので、「患者さん=痔」という印象をもたれることはありません。
来院の際、症状は問診票にご記入いただきますので、受付で「お尻が痛くて…」「痔みたいなんですが…」とご説明いただかなくても大丈夫です。

 

診察時の不安

1.問診
いきなり「ベッドに横になってお尻を出して!」ということはありません。
まずは最初に問診を行います。これだけで80%診断できます。

痛み・・

いつから痛み、どのような痛みか(排便時に痛い、痛くて座れない!)

出血・・

排便時に出血しますか?出血は紙に血が付く程度~便器が真っ赤になるまで?

便通・・

便秘?下痢?


診察室と待合室は壁・ドアで仕切られておりますので、相談内容が筒抜けになってしまう心配もありませんので、安心してお話ください。

2.診察
診察台の上で、右図のような姿勢をとります。「恥ずかしい!」と思われるような体位ではありません。ご安心ください。
体位をとってもらう時はカーテンで診察台を囲い、看護師さんが中に入ってお手伝いします。
① 肛門指診:ゼリーをつけた指を肛門に入れて、痛みの場所、出血の有無を確認します。
② 肛門鏡:肛門鏡という手のひらにのるような小さな円筒状の器具を肛門内に挿入して、痔核の場所、大きさ、出血の場所を直接観察します。診察時間は30秒程度です。

3.ご説明
診察後に、医師から病気についての説明をいたします。
ほとんどの痔の場合、排便習慣の改善を主として坐薬や軟膏(なんこう)で、症状は改善します。
痔核の場合、手術を必要とするのは全体の1割以下です。

恥ずかしがらずに、受診を!!
お尻の病気で受診することをためらう患者さんはとても多いと思います。
しかし、実際に痔であっても症状が軽いうちであれば、手術をしなくても薬でほとんどの症状は改善されますし、手術が必要な場合でも、受診が早ければ簡易なもので済むことが多いのです。
また、痔だと思っていたら大腸がん(直腸がん)だったという患者さんをたくさん見てきました。「痛い・血が出る=痔」とは言い切れないのです。自己判断せずに、医師の診察を受けるのが安心です。

 

肛門(痔)外来日時 :毎週 火曜 8:30から11:30まで受付。
電話予約受け付けます。(外科外来)
大腸肛門疾患や大腸肛門の手術に長く携わってきた医師が診察いたします。


 

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